玉ねぎが冷蔵庫の中で育ち、芯が伸びてネギになりかけの姿って怖くないですか?人参から葉が生えた、とかでもいいんだけど。普段お世話になってる野菜の姿からはかけ離れたというか、普通に腐ってもああ腐ったなで終わるんだけど、なんか予期せずに勝手に育たないでくれという気持ちなのかもしれない。まだ腐ったほうがマシかもしれない。B級ホラーでトマトが襲ってきたりする映画もあるけど、同じ植物属性で考えると、買ってきた玉ねぎが次の日にはもう育ちすぎてネギができてるみたいなシチュエーションとか怖くないですか?お待ちしてます。
 中学生の時ぶりにあった同級生とかが、久しぶりに見るとめちゃデカくなってて怖いとかもある。背とか伸びててなんかアカ抜けてるし、会ったときにオッスなんて言ってくるの。お前そんなだっけとか思うけど、俺も多分デカくなってるのでオッスーとか返したりして、だけど別れたあと家でそいつと昔中学で話したときの記憶を出そうとしても、全然そいつと話してる自分が思い出せなかったりする。ほんとにそいつはそいつで俺は俺として話してたのかといわれると怪しいし、中学のとき同級生だったそいつというのは冷蔵庫の奥に眠っている玉ねぎと同じで勝手にデカくなったときに見ると不気味なんだけど、俺も俺としてなんかそいつが買ってきたときの玉ねぎのあの新鮮な感じのときのことは思い出せないし、ちょっと芯が伸びたくらい、なんなくくえるよなとざっくり切ってカレーでも作ろうか、とそうして生活は続いていくのであった。